雷の撮影を安全に誰でも手軽に … その 2

雷の撮り方

2.雷を捕らえる仕組み

1 弾幕撮影
 雷は一瞬なので光を見てからシャッターを切ってもまず撮れません。 もちろん何時光るかなんて分かりません。つまり狙ってシャッターを切ることが出来ないのです。  そこで雷の撮影では、長時間露光(低速シャッター)で撮影しまくり運良く雷が写るのを待ちます。  通常の撮影が「狙撃」なら、雷の撮影は「弾幕」。弾幕を張って向こうから飛び込んでくるのを待つわけです。  従って撮れるか撮れないかは確率(又は運)の問題になります。
 撮影しまくると言っても手動でシャッターを切るわけではありません。 カメラを連写モードにしてシャッターボタンを器具を使って押しっぱなしにするだけなので極めて楽です。

2 確率は1/2
 どのくらいの確率で撮れるか考えてみましょう。
 カメラの連続撮影能力が2コマ/秒なら撮影間隔はおおよそ0.5秒です。 撮影間隔の時間の大部分はカメラ内部の「処理」にかかる時間で、 内訳は画像の変換やメモリーカードへの書き込みです。
 シャッタースピード1/2秒(0.5秒)で撮影すると、 露光0.5秒→処理0.5秒→露光0.5秒→処理0.5秒・・・の繰り返しで、 連続撮影中の時間の半分が露光、残りの半分は処理ということになります。

 露光中に光れば雷は撮れるわけですから確率は1/2。弾幕撮影の最中に2発の雷が光ったら半分の1発は撮れる計算です。

 1/2秒でも十分低速ですが、超低速のシャッタースピード(長時間露光)で撮影したらどうなるでしょう。 シャッタースピードを4秒にした場合、 露光4秒→処理0.5秒→露光4秒→処理0.5秒・・・ 4.5秒のうち4秒を露光なら89%の高確率に・・・なりません。
 デジタルカメラで長時間露光を行った場合、 NR(ノイズリダクション処理)に露出時間と同じだけの時間を要し、この間は撮影できません。 (下記囲みのリンク参照)
つまりシャッタースピード4秒なら「露光4秒→NR4秒→処理0.5秒・・・」の繰り返しとなり 8.5秒中4秒の露光で確率47%。

まあ、おおよそ5割りの確率と言って良いでしょう。
 弾幕撮影の最中に雷が10回光れば4〜5回撮れる確率と言うわけです。
 少しだけですが長時間露光の方が確率が下がります。長時間露光は使わない方が良いのでしょうか?
暗い夜間撮影ではどのみち長時間露光しか選択肢がありません。 昼間の撮影なら露出オーバーになるので長時間露光は使えません。 長時間露光にするか通常の露光にするかは撮影する時の空の明るさで決まってしまいます。
 それにマニュアルでシャッタースピードを選べないカメラの場合、元々選択の余地は無いのです。  ですから本章は、どのような理屈でどの程度の確率で撮れるかを知るための説明だと思ってください。
 しかし、もし選択が可能ならどちらを選ぶべきでしょう? 長時間露光の方でしょうね。同じ時間で撮影される枚数は長時間露光の方が少なくなります。メモリーカードの容量を節約できるし、なにより後で雷が写っているかチェックする枚数が少ないのは助かります。
続く
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2009.8.11