納車日
納車日は平日なので社寮に持ってきてもらい管理人さんにキーを預けてもらうことになっていた。残業から寮に戻るとカギ束を受け取り、車内に置いてある書類を取り出すため駐車場に向かった。
周囲の建物の明かりのおかげで駐車場はそこそこ明るい。
ケツをこちらに向けて駐まっているはいただけない。

初対面は顔からといきたいものだ。 カギ束のキーを使いドアを開けた。新車の香りはなぜ心地よいのだろう。だがシートに座って見渡しても暗い車内に心を揺さぶるモノは何もない。エンジンをかけるまではただの新車でしかないのか。
ガソリンはあまり入っていないはずだが最寄りのスタンドはちょっと遠い。もう閉まってるかも。初乗りは明るくなってからにしたほうが無難だろう。
エンジンをかけたい誘惑を払い書類を取り出しドアを閉じた。ロックがかかった。
カギ束を車内に残したまま…まだ全てのキーが1束になったままだった。
納車された新車のキーを受け取って5分後にJAFを呼んだマヌケの逸話を聞いたらそれは私のことかも知れない。
これは随分昔の思い出話です。
1986年7月に購入し11年乗った車の話です。古いネガから当時の写真を発見し書いてみる気になりました。 いえ、前々から書きたかったのですがキッカケが無かっただけです。書く気満々です。
車は「いすゞ ジェミニ イルムシャー」JT150型、濃紺の4ドアセダン。
「街の遊撃手」のキャッチコピーと街中を踊るように走るCMで知られる「FFジェミニ」。(このCMは今でも
YouTubeやニコニコ動画で見ることができます)
これをベースにエンジンと足回りと外装と内装を物凄く強化したモデルが、足回りを担当したドイツのチューナーの名を冠して「イルムシャー(irmscher)」と呼ばれました。
(この車の場合「irmscher」の頭文字の「i」は大文字でなく小文字でなければならないらしい。)
その徹底した強化の割りには標準仕様との価格差が30万円くらいしかない超お買い得車でもあったとも記憶しています。
2009.5.28